中国ウィードクターが550億円調達AIAと提携

アジアBiz
2018年5月18日 21:00

【香港=木原雄士】中国のオンライン医療サービスの微医(ウィードクター)は保険会社のAIAやインフラ大手の新創建集団などから合計5億ドル(約550億円)を調達した。微医は香港取引所への株式上場をめざしており、安定的な投資家を確保する狙いがある。AIAとは保険商品の販売や新たなサービスの開発で提携した。

騰訊控股(テンセント)系の微医は2010年に創業し、2700の病院や22万人の医師と提携する。スマートフォン(スマホ)を使った健康相談や医薬品の販売が主な事業だ。健康意識の高まりとともに中国本土で利用者が増えている。豊富な顧客や医療情報を持つAIAと組んで事業拡大をめざす。

オンライン医療を巡ってはスマホアプリ「平安グッドドクター」を手掛ける平安健康医療科技の株式上場が話題になったばかり。グッドドクターは中国平安保険が支援する。アリババ集団も別のサービスを手掛けている。IT(情報技術)を使った医療サービス「ヘルステック」を有望分野とみて、保険会社やIT各社による勢力争いが激しくなっている。

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