【愛知】愛知・大府市、「徘徊」を別表現で言い換え 「誤解や偏見につながる」

中日新聞  2018年5月28日

 愛知県大府市は、認知症の人が1人で出かけたり、道に迷ったりする「徘徊(はいかい)」を、別の表現で言い換える取り組みを進めている。岡村秀人市長は25日の会見で、単なる言い換えではなく「正しい理解を広め、認知症の人や家族がいつまでも住みやすい街にしていく一歩だ」と述べ、市民や関係機関にも呼び掛ける方針を示した。
 市は昨年12月、認知症の人が安心して暮らせる街を目指し、市の責務や役割をまとめた「認知症に対する不安のないまちづくり推進条例」を全国で初めて制定。その際、「徘徊」の不使用を決め、状況に応じて「ひとり歩き」などの表現に言い換えてきた。
 ただ、市民の間ではまだ浸透していないのが現状だ。市内全域の住民を対象に市が実施している認知症の人の捜索訓練では、行方不明者役を「行方不明者」と表現しているが、地域ごとの訓練では、行方不明者役を「徘徊中」と表現するケースが多いという。
 岡村市長は会見で「徘徊という言葉により、誤解や偏見につながる可能性がある」と指摘。今後、「徘徊する」は「ひとり歩き」、「徘徊高齢者」は「行方不明となるおそれのある人」などと使い分けてもらうよう、幅広く啓発を進める。
 大府市では2007年、認知症の男性=当時(91)=がJR東海道線の列車にはねられ亡くなる事故があり、家族がJR東海から賠償を求められた。
 男性の長男、高井隆一さん(67)は「報道では、徘徊という言葉がしきりに使われ、認知症が危険とのイメージが染み付いてしまった」とした上で「これを機に、見直しが市内外に広がればうれしい」と話す。大府市出身で「認知症の人と家族の会」(京都市)の鈴木森夫代表理事(66)も「単なる不使用でなく、認知症の人の行動を理解した上で、状況に応じて言い換えている点に意義がある」と評価する。
 徘徊の使用を見直す動きは各地で広がっており、東京都国立市では徘徊を「いいあるき」との新語で言い換えているほか、名古屋市瑞穂区の高齢者相談窓口「いきいき支援センター」では、啓発用パンフレットを「認知症『ひとり歩き』さぽーとBOOK」と表記している。

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