【宮城】ALSの医師・太田さん 「被災地のため」宮城・南三陸で健康相談

河北新報 2019/8/21

住民の健康相談に応じる太田さん(右)
 筋萎縮性側索硬化症(ALS)を患う千葉県八千代市の医師太田守武さん(48)が20日、宮城県南三陸町で東日本大震災の被災者を対象に無料の健康相談を実施した。全身の筋肉が徐々に動かなくなる難病と闘いながら、「被災地のため」という一心で支援活動を続けている。
 太田さんは同町歌津の災害公営住宅「伊里前復興住宅」の集会所を1年ぶりに訪れた。言葉を発することができないため、車いすから目の動きで介助者に五十音を読み取ってもらい、体の不調を訴える高齢者の相談に応じた。
 同住宅で暮らす無職三浦きよゑさん(84)は「病気なのに、私たちのために力を尽くしてくれてありがたい」と感謝した。津波で町内の自宅が被災した70代の女性は「仮設住宅での暮らしが5年続き、体調を崩した。震災後は大変なことが多かった」と、太田さんに胸中を吐露した。
 「人はつらい思いをすると、どうしても自分で抱え込んでしまう」と太田さん。2014年にALSと診断された時、「しんどくて自分の殻に閉じこもった」と振り返る。絶望の淵に沈んだからこそ、「被災者の苦しみが分かる」と語る。
 太田さんは神奈川県で内科医として訪問医療に従事した経験を持つ。震災後の11年夏、南三陸町などでがれき撤去のボランティアに携わり、被災地への思いを強くした。ALSが進行して自分の意思で体を動かすことはできないが、今もその気持ちは変わらない。
 「ALSと分かった時は死ぬことも考えたが、家族や仲間など多くの人に救われた。残りの人生は人のために生きたい」。太田さんは強い信念を胸に、今後も支援に力を注ぐつもりだ。

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