【福井】「ちょこっと就労」伸びず 介護現場の人材確保事業 48施設127人求人も13施設25人のみ 県「多くの人かかわって」

福井新聞 2018年11月14日

 県内の介護現場の人材不足を解消しようと、元気な高齢者らに介護施設で短時間、簡単な業務を手伝ってもらう県の事業「ちょこっと就労」が2年目を迎えた。特別養護老人ホームなど94施設に限っていた事業対象を本年度は、デイサービスを行う小規模施設を含む約1200施設に拡大。雇用者の年齢制限をなくすなど、人材不足解消に躍起だ。ただ、10月末時点で48施設が計127人を求めているのに対し、13施設計25人の雇用にとどまっている。県は「多くの人にかかわってほしい」と呼びかけている。
 県長寿福祉課によると、2017年度の県内で働く介護職員は1万1017人。25年度には1万2639人の職員が必要とされており、人材確保は急務となっている。
 17年度に始めた「ちょこっと就労」事業は、元気な60歳以上の人が生活スタイルや健康状態に合わせて1日1~4時間程度、シーツの交換や食事の配膳などを時給制で手伝う。特別な資格は必要なく、17年度は14施設で計31人が就労した。
 福井市の川上二三枝さん(76)は、「孫も大きくなり、家で何もしないのはもったいない」と17年10月から、介護老人福祉施設「文珠苑」(同市北山町)で「ちょこっと就労」している。週4日、施設に通って3時間半、シーツの交換や部屋の掃除などを行っている。川上さんは「生きがいを感じながら働いている。体を動かすのはいいですね」と満足そうに話した。
 さらに介護現場の負担軽減を図るため県は本年度、60歳以上としていた年齢制限を撤廃した。「人材紹介の場がほしい」との施設側の要望を受け10月までに、福井、坂井、奥越、丹南、嶺南地区で計6回、就職説明会を開いた。
 文珠苑の担当者は「(川上さんのように)短時間でも働いてもらえれば、職員は専門的な業務に従事できる。仕事の役割分担は必要」と事業の有益性を口にする。
 好きな時間に、自宅の近くの施設で働くことができるのが最大のメリット。県長寿福祉課は「他人から必要とされることは、生きがいにもつながるはず」と話している。
 「ちょこっと就労」の問い合わせは、県福祉人材センター=電話0776(21)2294。

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