キャリアブレインマネジメント　2022年08⽉22⽇

　厚⽣労働省は、訪問看護や訪問診療などでもオンライン資格確認を⾏える仕組みを、2024年4⽉ごろに始める。資格確認や薬剤情報の提供に関する患者の同意について、初回の訪問時は医療関係者が
持参したモバイル端末で⾏うようにする。
　⼀⽅で2回⽬以降は、医師らが訪問するたびに同意を得るのではなく、医療機関側などで資格の有効性の確認を⾏うこととする。
　24年4⽉ごろからオンライン資格確認を実施できる業態は、訪問看護や訪問診療、訪問服薬指導、訪問リハビリテーション、訪問栄養指導など。また、健康保険証を利⽤しているが保険医療機関や薬局の指定を受けていない職域診療所でも、利⽤できるようになる。
　オンライン資格確認は、マイナンバーカードの健康保険証を使う患者の医療保険の資格を確認できる仕組み。データヘルスの基盤となるもので、21年10⽉に本格運⽤が始まった。
　医療機関や薬局がこのシステムを活⽤して資格確認を⾏った件数は、22年7⽉末時点で計約3.1億件。ただ、現在は訪問看護や訪問診療、職域診療所などでは確認ができない。
　これらの業態や機関でも利⽤できるようにするため、厚労省はオンライン資格確認の⽤途を拡⼤する⽅針を、19⽇の社会保障審議会・医療保険部会に⽰した。
　オンライン資格確認について、訪問看護などでの利⽤は24年4⽉をめどに開始する予定で、職域診療所による利⽤は24年度中に開始したい考えだ。

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