Medifax digest 2020年3月11日

　日本環境感染学会は6日、医療機関でのN95マスクの延長使用や限定的な再使用に関する推奨ガイダンスをホームページに掲載した。延長使用とは、患者と次の患者の対応の間にマスクを外さず、複数患者と密接な接触を繰り返す時に同マスクを着用し続けることを指す。延長使用は、患者に対応するたび同じマスクを使用するが、マスクを外す「再使用」よりも接触が少なく接触伝播のリスクが少ないとされるため「再使用」より好まれるとした。
　同ガイダンスは米疾病対策センター（CDC）などが公開しているものを、職業感染制御研究会が仮翻訳した。業務中の医療従事者を感染性呼吸疾患リスクから保護することを目的としたもので▽同マスクの延長使用に関する推奨事項▽同マスクの再使用に関する勧告▽マスクの延長使用と再使用のリスク―などの項目で構成した。
　マスクの延長使用や限定的な再使用は自己責任であることを示し、記載内容について「同研究会は一切の責任を負わない」ことを併せて示した。

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