⽴位でのグリセリン浣腸、直腸損傷に注意 医療機能評価機構が呼び掛け

キャリアブレインマネジメント 2019年12⽉17⽇

 ⽇本医療機能評価機構は16⽇、患者に対してグリセリン浣腸を⽴位で実施したために直腸に損傷を来した事例の報告が2014年1⽉から19年10⽉までに計4件あったことを明らかにした。こうした事例が発⽣した医療機関では、その後、浣腸は左側臥位で実施しているほか、⽴位での浣腸実施によるリスクを院内で周知したり、患者に説明したりして再発防⽌に努めているという。
 事例の1つでは、4⽇間排便がなかった患者に対して、看護師が左側臥位で浣腸を⾏おうとしたが、患者の希望によってトイレに移動して⽴位でグリセリン浣腸液を注⼊した。
 その10分後、患者が排便の困難を訴えたため、肛⾨の周囲を確認すると、3cm幅の腫脹と少量の出⾎を認めた。医師による診察とCT検査の結果、その患者は直腸穿孔と診断された。
 別の事例では、医師が看護師に対して、8⽇間排便がない患者へのグリセリン浣腸の指⽰を出した。その患者はトイレでの実施を希望したため、看護師は⽴位でグリセリン浣腸液を注⼊した。その後、排便時に出⾎を認めたため、腹部のCT検査を実施したところ、肛⾨部から約3cmの辺りに粘膜損傷を確認した。

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