在宅酸素吸入の引火事故、3カ月間で死亡3件 厚生労働省が集計公表

キャリアブレイン 2019年07月08日
厚生労働省が作成した在宅酸素療法における火気の取り扱いに関するリーフレット
 厚生労働省は8日、在宅酸素療法に関する重篤な健康被害の概要を公表した。在宅で主に肺の病気の治療に使う「酸素濃縮装置」などの使用中に引火したとみられる火災事故を取りまとめたもので、2019年1月から3月までの3カ月間で患者が死亡したケースが3件あった。厚労省は、患者やその家族らに対し、たばこやストーブなど火気の取り扱いに気を付けるよう呼び掛けている。
 厚労省が公表したのは、日本産業・医療ガス協会の集計で、被害状況や原因などが盛り込まれている。同協会は03年以降、火災による事故を取りまとめている。それによると、19年1月から3月までの間、計4件報告されており、死亡した3件はいずれも焼死だった。原因(推定を含む)に関しては、不明が2件、喫煙、電気ストーブ引火がそれぞれ1件だった。
 酸素濃縮装置は、室内の空気を取り込んで圧縮し、酸素を管で患者に送る仕組み。慢性閉塞性肺疾患(COPD)や肺結核の後遺症など、呼吸が困難になる疾患の患者が在宅で生活するために使われている。
 厚労省は、高濃度の酸素を吸入中に、たばこなどの火気を近づけるとチューブや衣服などに引火し、重度の火傷や住宅の火災の原因となると指摘。患者らに対し、▽使用中は装置の周囲2メートル以内に火気を置かない▽酸素を吸入中はたばこを吸わない▽医師の指示通りに酸素を吸入する―といった注意事項を挙げている。

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