【静岡】「特定看護師」養成の研修センター 浜松医大病院が開設

中日新聞 2019年4月10日
 浜松医科大付属病院は、医師に代わって一部の医療を担う「特定看護師」を養成する「看護師特定行為研修センター」を院内に開設した。センターの設置は静岡県内で3例目。9日に入講式が行われ、院内から選出された3人の精鋭看護師が、専門知識の習得に向け気持ちを新たにした。 特定看護師は、人工呼吸器や薬剤投与など所定の研修を受けた専門領域について、医師の判断を待たずに、手順書をもとにした医療行為を行うことができる。特に在宅医療の効率化や迅速化において活躍が期待されるが、県内では現状計13人にとどまっている。 1期生は集中治療部などに勤務する延沢由衣さん(40)、福井千佳さん(35)、池谷飛鳥さん(37)。週5日の業務のうち2日を研修にあて、250時間の共通科目と各分野の実習に取り組む。 講師は院内の医師15人ほどが務め、インターネットを使ったeラーニングも活用しながら、最大で8領域について2年ほどかけて学ぶ。 在宅医療への関心が高いという延沢さんは「看護師のアセスメント(評価、判断)で対応ができると、患者さんも看護師側も楽になれる。しっかり勉強して看護の質を高めたい」と話していた。 来年度の2期生からは同病院に限らず、県内外から30人ほどを募るという。

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