【兵庫】一人で複数の家族ケア 人手不足で苦しい福祉の現場

神戸新聞 2019/4/6
 少子高齢化で、両親や配偶者など複数の家族を一人で介護する「多重介護」が大きな課題となっている。国や自治体は在宅介護を支援しようとサービスの充実を目指すが、人手不足もあり十分に進んでいない。兵庫県議選、神戸市議選の投開票(7日)を前に、介護する家族らの声に耳を傾けた。 神戸市灘区のケアマネジャーの女性(54)。認知症が進んだ母親(83)と、左半身まひで車いす生活の父親(86)に朝食をつくり、昼食も用意して仕事に行くのが日課だ。 介護生活が始まったのは2年前。母親を介護する父親を支えようと、同じマンションに引っ越した。その半年後、父親が脳出血で左半身まひとなり、車いす生活を余儀なくされた。 父親の入院中は、ほぼ一人で母親を介護。「私が誰か分からず『家に帰る』と騒ぎだしたり、『こんなもん食えるか』と食事を突っぱねたり」する現実にショックを受けた。現在、日中はデイサービスを利用し、家では父親と面倒を見る。「2人の施設入所も考えたが、経済的に厳しい」とケアマネジャーの女性。「将来が見通せない」と声を落とす。 「日本ケアラー連盟」(東京)の調査によると、国内では介護者の25%が複数の家族を介護する。兵庫県はヘルパーらが高齢者宅を訪問し緊急時に備える補助事業に取り組むが、人手不足などが壁となり、3月末時点の助成先は56事業所と目標の約6割にとどまる。 多重介護の対象は高齢者に限らない。加古川市の女性(59)は、夫と母親の介護を続ける。 家に帰れない。迎えにきてほしい-。5年前、当時54歳だった夫からの電話に言葉を失った。病院での診断は軽度認知障害。やがて通勤や帰宅ができないことが増え、58歳で退職。そこから在宅介護が始まった。 さらにほぼ同じ時期、母親も高齢で1人暮らしが困難になった。今はケアハウスで暮らすが、週に2、3日は身の回りの世話をするために施設へ通う。「現実を受け止めて前を向けるよう、行政は介護する側のケアも考えて」。多重介護を担う家族の思いは切実だ。

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