「進捗は工程表通り」オンライン資格確認など2020年度本格稼働厚労省のデータヘルス改革推進本部で確認

M3.com レポート 2019年2月27日 (水)配信長倉克枝(m3.com編集部)
 2020年度を目標としたデータヘルス改革の進捗は計画通り――。厚生労働省は2月26日に「データヘルス改革推進本部」(本部長:根本匠厚生労働大臣)の第5回会合を開催し、2018年7月に公表したデータヘルス改革について工程表の計画通りに進捗していることを報告した(資料は厚労省のホームページ)。
冒頭で挨拶をする根本厚生労働大臣 データヘルス改革では、その基盤として、国民一人一人の保健医療記録共有のためのIDとして、被保険者番号を個人単位化して割り当てるほか、個人のオンライン資格確認システムの導入を進めている。この基盤構築については、2020年4月施行を目指し、「医療保険制度の適正かつ効率的な運営を図るための健康保険法等の一部を改正する法律案」が今国会に提出されている。 また、健康・医療・介護のビッグデータの連結・活用に向けた、乳幼児期・学童期の健康情報を一元的に確認できる仕組みの構築については、今後母子保健法等改正を進め実現を検討していくとした。 データヘルス改革では、基盤構築としての被保険者番号を個人単位化して割り当てる「医療等分野における識別子」の整備とオンライン資格確認のシステム導入に加えて、以下の8つのサービス、審査支払機関改革の検討を進め、2020年度から本格稼働するとしている。26日の同会議では、これら全てについて、工程表通りに着実に進捗しているとした。8つのサービスは以下の通り。
◆8つのサービス①保健医療記録共有:全国的なネットワークを整備し、初診時等に、医療関係者が患者の過去の健診・診療・処方情報等を共有できるサービスを提供②救急時医療情報共有:医療的ケア児(者)等の救急時や予想外の災害、事故に遭遇した際に、医療関係者が、迅速に必要な患者情報を共有できるサービスを提供③健康スコアリング:健保組合等の加入者の健康状態や予防・健康増進等への取組状況をスコアリングし、経営者に通知④データヘルス分析:各種データベースで保有する健康・医療・介護の情報を連結し、分析可能な環境を提供。医療・介護等の予防策や、医療・介護の提供体制の研究等に活用⑤乳幼児期・学童期の健康管理:健診・予防接種等の健康情報の一元的な閲覧、関係機関間での適切な健診情報の引き継ぎ、ビッグデータとしての活用⑥科学的介護データ:科学的分析に必要なデータを新たに収集するデータベースを構築・分析し、科学的に効果が裏付けられたサービスを国民に提示⑦がんゲノム:がんゲノム医療中核拠点病院等から収集されたゲノム情報や臨床情報をがんゲノム情報管理センターにおいて管理・分析することで、創薬等の革新的治療法や診断技術の開発を推進⑧AI:・重点6領域(ゲノム医療、画像診断支援、診療・治療支援、医薬品開発、介護・認知症、手術支援)を中心に必要な研究事業等を実施

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