【埼玉】シングルマザー看護師の寮、入居者ゼロ 勤務考慮も必須

朝日新聞  2019年1月17日
手前が職員寮、奥に保育所がある=草加市栄町2丁目 埼玉県草加市の埼友草加病院は昨年11月、シングルマザー向けの職員寮を開設した。慢性的に不足する看護師の安定確保につなげるためで、保育所も併設されている。ところが、職員寮の入居者はゼロのままだという。 同病院は、腎臓内科と脳神経外科で病床数36。透析病床が100床あり、職員208人のうち、79人が看護師で9割近くが女性だ。1988年開設で、2016年に東武スカイツリーライン独協大学前駅近くに移った。医療法人埼友会の吉野敏一統括本部長によると、腎臓医療に特化した小規模な病院で看護師らの確保が難しいという。そのため、職場環境の整備が女性職員を支えることにもつながるとの後藤博道理事長の方針で、18年4月に病院からの徒歩圏に職員のための保育所を開設した。 同11月には敷地内に職員寮「オルタンシア」も完成。全11部屋でうち5部屋は単身者向け、6部屋がシングルマザー向けの1LDK(約50平方メートル)で、月4万円。病院や駅まで徒歩4分、大型スーパーまで徒歩1分のロケーションだ。 シングルマザーに特化した理由を「正確な統計ではないが、紹介業者との話などから看護師はシングルマザー率が高いと言われているから」と説明する。 だが、2カ月たった現在、人材紹介会社を含め問い合わせは多いが、入居者はゼロだという。吉野さんは「建物を作っただけでは働き方改革は進まない」と前置きし、「職場の体制、つまり勤務体系とパッケージで考える必要があった。深夜勤になった場合、保育所は午後7時までだから預かれない。延長保育や日勤に制限するといった勤務体系の考慮がないと効果的ではなかった」と話す。 今後の対策として、保育所の24時間整備や日勤のみという働き方を可能にするなどの条件整備を進めるという。オルタンシアは、フランス語でアジサイの意味。問い合わせは、埼友草加病院総務課(048・944・6111)。

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