服薬指導をスマホで 「オンライン服薬指導」 全国で認可へ

NHK 2018年12月14日

 処方薬を受け取る際に必要な薬剤師からの服薬指導について、スマートフォンを使って自宅でも受けられるよう、厚生労働省が必要な法改正を行うことになりました。これにより、診察から薬の受け取りまで一連の医療をオンラインで受けられることになります。
 スマートフォンなどを使ったオンラインでの医療サービスは、医師による診察ですでに導入されていますが、処方された薬を受け取るには、薬局に出向いて薬剤師による服薬指導を対面で受ける必要がありました。
 このため、厚生労働省の専門家会議は、現在、一部の特区に限られている「オンライン服薬指導」を全国でも認めることを決めました。
 導入にあたっては、安全性を確保するため、症状が安定している患者がかかりつけの薬剤師から薬を受け取る場合などに限るよう求めました。
 これにより、症状などによっては、診察から薬の受け取りまで一連の医療をスマートフォンを使って自宅や職場で受けられることになります。
 厚生労働省は、どのような場合に「オンライン服薬指導」を認めるかなど具体的な内容を検討するとともに来年の通常国会に必要な法律の改正案を提出する方針です。
 専門家会議で部会長を務める津田塾大学の森田朗教授は「新しい技術のため、何が起こるか予見できないので、患者の安全を担保したうえで、どのようにしたら便利に使えるのかを考えることが必要だ」と話しています。

導入が始まっている現場は
「オンライン服薬指導」は、離島や過疎地の患者に限って特区を利用してすでに行われ、愛知県と福岡市、それに兵庫県養父市で始まっています。
 このうち、福岡市では、薬局が少ない地域でことし7月から始めました。
 福岡市東区志賀島に住む重藤タエ子さん(94)は、脊髄を痛めて歩くのが困難になり、医師が自宅を訪問して診察を行っていました。
 症状が安定しているため、医師の診察をタブレット端末を使ったオンラインの診察に切り替え、これに合わせて、薬剤師からの服薬指導もオンラインで受けることにしました。
 重藤さんが一度の診察で処方される薬などは15種類で、以前は、同居する娘が車で30分ほどかけて薬局に行き、代わりに受け取っていました。
 ところが「オンライン服薬指導」を始めたことで、薬局に行く手間が省けたうえ、重藤さん自身が直接、薬剤師から薬の服用時間や量などについて説明を受けることができるようになりました。
 処方された薬は、2週間分を薬局のスタッフが自宅まで届けてくれます。重藤さんの娘は「薬局に行かなくて済むし、これまでと同じ医師や薬剤師に診てもらえるので安心です」と話しています。

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