Mediffax digest 2018年11月30日

　政府の規制改革推進会議の専門チーム会合は28日、看護師の短期派遣をテーマに厚生労働省などにヒアリングした。厚労省は看護師の日雇い派遣が実現すれば、雇用管理が不十分となり看護師本人の過重負担を招く可能性があるとし「医療安全にも影響が及ぶ恐れがある」との見方を示した。ただ、人手不足などを踏まえ、介護施設への看護師の日雇い派遣に対するニーズを把握するための調査を実施する意向を示した。会議終了後に事務局の内閣府規制改革推進室が説明した。
　厚労省は介護施設での看護師の業務について、利用者の医療依存度が高まる傾向にあるとし、点滴やインスリン注射などの医療行為も「一般的に発生している」と指摘。入所者の安全や健康に関わるため、看護師を日雇い派遣の対象とすることに慎重な姿勢を見せた。また、看護師の日雇い派遣を認めるには、労働者派遣法に基づき労働政策審議会での議論が必要となる。ニーズ調査の時期や内容は今後検討する。

●降圧薬「ミカトリオ」もテーマに
　同日の会合では、高血圧治療薬の配合錠「ミカトリオ」の保険適用に関する留意事項の見直しについても、厚労省にヒアリングした。厚労省は取り扱いについて日本高血圧学会の意見も聞きながら必要に応じて検討する考えを示した。

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