介護職員の7割以上が高齢者や家族からハラスメント被害
NHK 2018年6月21日
介護現場で働く人の7割以上が高齢者やその家族からパワハラやセクハラなどの被害を受けたことがあるという調査結果を、全国の介護職員らで作る労働組合がまとめました。
このアンケートは、全国の介護職員らで作る労働組合「日本介護クラフトユニオン」がことし4月から先月にかけて行い、2400人余りから回答を得ました。
それによりますと、介護を受ける高齢者やその家族から暴言や暴力などのパワハラを受けた経験があると答えた介護職員は70%に上り、「顔に唾を吐きかけられた」とか「契約にない家事を強要され、断ると大声でどなられた」といった回答が寄せられたということです。
また、体を触られたり、性的なことを言われたりするなどセクハラを受けたと答えた人は29.8%で、パワハラを受けた人との重複を除くと全体の74.2%が何らかのハラスメント行為を受けた経験があると答えたということです。
アンケートでは必要な対策として、「事業者側が契約を打ち切れるようにすべき」とか、「複数の職員で訪問介護を行える制度にしてほしい」といった意見が寄せられたということで、労働組合では今後、厚生労働省に対し介護保険制度の改正や啓発活動などの対策を求めていくことにしています。
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