介護保険の自己負担引き上げ…サービス利用量への影響 明らかに
読売新聞 2018年5月29日
2015年8月の制度改正で介護保険の自己負担が1割から2割に引き上げられた人のうち、3.8%が介護サービスの利用を減らしたことが三菱UFJリサーチ&コンサルティングの調査でわかった。
調査は今年2~3月、居宅介護支援事業所約4000か所を対象に実施。所属するケアマネジャーを通じ、利用者約8800人分の回答を得た。
制度改正では、年収280万円以上(年金収入のみの単身世帯の場合)の人が2割負担になった。15年8月前後の1週間の介護サービス利用量の変化を尋ねたところ、3.8%が「減った」または「中止した」と回答。その理由として、「介護にかかる支出が重いから」が35%で最も多く、「状態が改善したから」は23%だった。
一方、同時期に1割負担の人が利用を削減、中止した割合は1.3%にとどまった。
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