【静岡】時短の看護師、一般病棟“出張” 静岡市立静岡病院が応援チーム新設、好評

静岡新聞 2024年6月30日
 静岡市立静岡病院(葵区)が本年度新設した育休明けの時短勤務看護師でつくる「一般病棟応援看護師チーム」が、病棟の業務負担軽減や患者の待ち時間削減に貢献している。看護業務のサポート専門部署で、担当の病棟や患者を持たず、新規入院患者に対応したり、さまざまな部署に“出張”したりする。育休明けの看護師が活躍できる職場環境をつくろうと新設したチームが「各方面に良い効果を生んでいる」(病院関係者)と好評だ。

患者の情報を確認する応援チームの看護師。一般病棟の看護業務を分担して支援する=20日、静岡市葵区の市立静岡病院
患者の情報を確認する応援チームの看護師。一般病棟の看護業務を分担して支援する=20日、静岡市葵区の市立静岡病院
 「いろいろな部署に出張するので、担当はないけど成長できる」。4月に育休から復帰した伴野真弓さん(32)は新部署での充実ぶりをにじませる。復職直後は電子カルテの操作などに不安があったが、急な呼び出しはなく、おさらいする時間が十分に取れたという。産休前の妊娠中は体調が悪くても現場の負担を考えると休みづらく、無理をして出勤することもあったが「今はチームみんなが同じ状況なので相談しやすい」と雰囲気の良さを語る。
 チームのメンバーは現在13人。20~30代の育休明けや妊娠中の女性看護師が所属する。週の勤務日数や時間はそれぞれで、子どもの事情による急な欠席や早退にもチーム内で臨機応変に対応できる。新規入院患者の受け入れ対応や病棟の患者のケア応援、検査の介助など、日ごとに違う業務に奔走する。同病院では多い日には30人程度の入院患者を受け入れるため、患者を長時間待たせることもあったが、応援チームが分担して対応するようになってからは時間が短縮された。
 同部署は異動や中途入職でブランクを抱える職員の研修の役割も担う。不安を抱える職員が現場復帰しやすいよう、メンバーで仕事を教え合っている。
 これまでは子どもの事情による欠席や早退に肩身の狭い思いをする、定時で帰りづらいなどの理由で退職する看護師もいた。青山治子看護部長(60)は「(時短勤務の看護師は)年代的にも経験豊富で、現場ではリーダーとなれる看護師が多い。気兼ねなく仕事に集中できる体制をつくりたかった」とチーム創設の意図を語る。メンバーが世代交代していく中で、「彼女たちが同じような状況の次世代の看護師をサポートしてくれるようになれば」と期待する。

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