【岩手】訪問、通所、宿泊 一括対応 空き民家改装し7月開所 博愛会・看護小規模多機能型居宅介護事業所

岩手日日新聞 2020/5/24

7月に開所予定の「一関病院ナーシングケアあさひ」。一関市旭町の民家が訪問看護などの拠点として整備されている
 一関市旭町に7月1日、看護小規模多機能型居宅介護事業所「一関病院ナーシングケアあさひ」が開所する。訪問看護と訪問介護、通所、宿泊のサービスを一体的に提供する拠点として空き民家を活用、整備が進められている。職員は「利用者が住み慣れた自宅や地域で暮らし続けられるよう支援したい」としている。
 同事業所は同市大手町で一関病院を運営している医療法人博愛会が開設する。名称の「あさひ」は旭町に立地しており、親しみやすく明るいイメージを抱きやすいなどとして決定した。
 JR一ノ関駅から南西約1キロにある空き民家を活用して改装し、1階は談話室や台所、風呂、洗面台、トイレ、2階は宿泊室3部屋と職員用1部屋となる。利用者が一般住宅に近い環境で過ごせるよう、スプリンクラーとエレベーターを新設するほかはできる限りそのままとする。庭もあり、いずれは野菜や花の世話を楽しめるようにもする。
 対象は自宅で暮らしながら医療的支援を必要とする人や、介護保険を利用できる40歳以上の人。利用者宅を訪問する看護師や介護士の拠点となるほか、日中はデイサービス、夜間はショートステイを受け入れる。利用者は訪問看護・訪問介護・通所・宿泊まで全サービスを一括契約できる。
 同院は2006年に緩和ケアチームを立ち上げ、その後も一関地域の在宅緩和ケアを考えるリボンの会、一関在宅緩和ケア支援ネットワーク(IZAK)を結成。がんなどの病気を患いながらも住み慣れた自宅で最期まで過ごしたい、家族でみとりたいという人たちの思いに寄り添おうと活動を展開してきた。同事業所の開所もこの一環となる。
 同事業所開設準備室の小野寺達也室長は「普通の民家を使った看護小規模多機能型居宅介護施設は全国でも少なく、『あさひ』が先駆的な事例になればいい。空き家を解消する手段の一つでもある。医療と介護はもちろん、地域に開かれた場として多くの人に出入りしてほしい」と語る。介護支援専門員で社会福祉士の千田譲子さんは「がんや病気になって今までと違う生活をするのは結構なストレスになる。その人が生活力を諦めずに生きられるようサポートしたい」と話す。
 利用申し込みを受け付けており、看護職、介護職を中心に職員も募集中。問い合わせは小野寺室長、または千田さん=080(4293)2130=へ。

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