母子家庭社宅、業務評価ポイント 人材確保へ介護業界が知恵絞る 

西日本新聞  2019/12/11

 介護業界の人手不足が深刻化する中、「暮らしやすさ」や「働きがい」を前面に打ち出し、人材を確保しようとする動きが広まりつつある。シングルマザーの子育て支援や、仕事ぶりを評価して報奨するポイント制導入…。知恵を絞る現場の取り組みを追った。
 北九州市を中心に介護福祉事業を展開する「ウキシロケアセンター」(同市戸畑区)は、幼児を抱えるシングルマザーの従業員専用の子育てサポート付き社宅を整備した。
 社宅は4階建て、同市小倉南区にある。1LDK(約38平方メートル)の20室を用意し、入居者の家賃負担は最初の2年間が月額3万円、以降は同5万円。同社運営の老人ホームの近くに昨年3月に開設し、現在、5世帯12人の母子が暮らす。
 1階には子どもたちが遊べる共有スペース(約115平方メートル)も。寮長夫婦が夜勤時の預かりに対応、母親が仕事で保育園の送迎が困難な場合は代行する。
 同社はグループを含め、北九州市や佐賀県などで16施設を運営。従業員約480人のうち70~80人ほどがシングルマザーという。
 11月には老人ホームそばで新施設もオープンした。スタート時のスタッフの年収(夜勤あり)は約330万円。浮城守社長(45)は「小倉南区での取り組みはモデルケース。シングルマザーの育児と仕事の両立を支え、介護のプロを育てたい」と意気込む。
 公益財団法人・介護労働安定センター(東京)が昨年10月に実施した全国9102の介護事業所への調査では、人材不足を感じている事業所が回答の約67%を占め、5年連続で増加。複数回答の理由では「採用が困難」(約89%)、「同業他社との獲得競争が厳しい」(約56%)が多かった。
 人材確保に向け、敬遠されがちな仕事をした人に「ポイント」を加算し、やる気に結び付けようという事業所もある。
 同市八幡西区で小規模デイサービス事業を担う「護休庵デイサービスセンター」(定員10人)。夜間も施設利用者を預かる宿泊サービスを実施している。
 施設内には寝泊まりできる五つの個室を備える。だが、介護職員は管理者の金子哲也さん(51)をはじめ3人しかおらず「宿泊希望者全員を受け入れられない日もある」と打ち明ける。
 そこで、金子さんは職員募集と並行し、来年から「業務ポイント制」を導入することにした。高齢者が漏らした便の後始末など、敬遠されがちな仕事に応じてポイントを付与。たまった数値に応じて、スタッフが希望する物品などに〝還元〟するという。
 金子さんは「介護職員が増えれば、宿泊サービスを拡充させ、スタッフ全員の週休2日も可能になる。よそに負けないやる気を高めるアイデアを打ち出していきたい」と語る。
 地域医療政策に精通する北九州市立大大学院の工藤一成教授は両施設の取り組みについて「働く人に目を向け、モチベーションを高める試み」と評価、「介護業界は離職率が高く、能力開発やステップアップなど長期的なビジョンを具体的に示すことも重要になる」と求めた。

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