床ずれ重症度、AIが画像判断 朝来の医師がアプリ試作

神戸新聞 2019/11/23

床ずれの写真を送信すると重症度に応じて必要な行動が示されるアプリ
 人工知能(AI)を活用し、床ずれの重症度を写真から判断するアプリの試作版を、兵庫県朝来市多々良木、大植病院の中村洪一医師(48)=精神科=が開発した。床ずれができた部位の写真を無料通信アプリLINE(ライン)で送信すると「医師に相談」「今すぐ加療」といった必要な行動が案内される。中村医師は「さらに多くの症例をAIに学ばせて精度を高め、実用化したい」と話している。
 床ずれは、一定箇所に長時間圧力がかかって血流が悪くなり、皮膚組織が炎症を起こして壊死(えし)する症状。高齢や障害などで寝たきりの人に発症しやすい。最悪の場合、傷口から菌が入り、敗血症などで死に至ることもあるという。
 AIに関心があり、外科医として働いた経験がある中村医師は、画像診断が可能な症状として床ずれに注目。発症した部位の写真をAIに学習させ、約2カ月かけて試作版を完成させた。
 LINEのアカウント「(仮称)AI床ずれ」に部位の画像を送信すると、AIが画像を解析して「医師に相談」「今すぐ加療」の2種類の指示がパーセンテージで表示される。症状が軽い場合は「今すぐ加療」の数字が高くなり、「こまめに体勢を変える」「マットレスを敷く」などの処置で緩和できるという。
 厚生労働省が在宅医療・介護を推進していることもあり、中村医師は「今後ますます床ずれの患者が増える可能性が高い」と予想し、需要を見極めながらアプリを完成させる考え。「画像を送るだけで手軽に重症度が判断できれば、介護や看護する家族の負担軽減につながるのでは」と話している。

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