【熊本】障害児の短期入院「レスパイト」導入へ 熊本市民病院

朝日新聞  2019年8月22日

 3年前の熊本地震で被災し、10月に移転・開院する熊本市民病院の病院スタッフらと、医療的ケアが必要な子どもを持つ家族の意見交換会が20日、同病院であった。新病院は「女性と子どもに優しい病院」を掲げ、家族の介護疲れを癒やす目的で重症心身障害児の短期入院を受け入れる「レスパイト(一時休息)ケア」を導入することなどが報告された。
 この日は、以前から同病院で治療を受けていた子どもの家族や支援団体の代表者らが参加。病院側から新たな市民病院の概要について説明を受けた。
 新病院では、小児・周産期医療や女性のメンタルヘルスケアの対応強化を実施。長期入院が必要な子どもの家族が滞在できる「ファミリーハウス」を敷地内に設置し、経済的・精神的負担の軽減を図る。また、患者家族からの要望も多かったレスパイトケアを導入。今年度は小児病棟の2床で日帰り入院を受け入れ、来年度以降は宿泊入院の導入を検討するという。
「災害に強い病院」としては、最新の免震装置や耐震性のある受水槽を設置し、災害時も診療が継続できる機能を整備している。
 脳の病気で治療を続ける長男(17)を持つ熊本市中央区の内田智雅子さん(50)は「熊本地震の影響でかかりつけの市民病院が閉鎖された時は不安な毎日を過ごした。きょうの説明を受けて、新しい市民病院では安心して治療が受けられると感じた」と話した。
 新市民病院は10月1日に開院。同7日から診療を始める予定。地上7階建ての鉄骨造りで、総事業費は約232億6千万円。診療科を34から31に再編し、病床数は556から388になる。産科病棟のある4階には新生児集中治療室(NICU)18床と回復治療室(GCU)24床が入り、3階は手術室などが入る。

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