福島民報　2019/5/24
　伊達市は県外の四市町と共同で、首都圏在住の高齢者の移住相談窓口を東京に開設する。国の地方創生策「生涯活躍のまち」づくりの一環で、地方自治体が共同で行うのは全国初めてとなる。六月一日に都内千代田区のオフィスで開設セレモニーを行う。 　四市町は北海道東川町、山梨県都留市、鳥取県湯梨浜町、同南部町。「生涯活躍ポータル　カラフル」と名付けた窓口で、移住した際の就労支援や自治体の情報を提供する。人材派遣会社大手パソナ（本社・東京都）が運営する。 　伊達市は「生涯活躍のまち」基本構想のもと、市内の医療、介護、住環境、雇用を充実させる方針。移住者の入居先として市内保原町上保原に高子駅北地区住宅団地を整備中で、二〇二一（令和三）年度に完成させる予定。市内保原町に開発を進めている保原新工業団地は二〇二一年度の分譲開始を目指し、企業誘致を進めている。 　国の「生涯活躍のまち」は、都市部から地方へ移住する高齢者の受け皿となる地域共同体づくりを目的にしている。従来の高齢者施設とは異なり、健康で働ける高齢者が入居し、周辺住民と交流して地域活性化につなげる狙いがある。

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