【静岡】医療従事者:看護師ら77%「辞めたい」 「賃金安い」「仕事がきつい」… 県連絡会アンケ、4380人回答
毎日新聞 2019年5月12日
県内で働く看護師など医療従事者の77%が「仕事を辞めたい」と思うことがあり、9割以上が仕事で疲労を感じている――。医療関係者でつくる「看護師要求の実現を目指す県連絡会」(中村富美子代表、略称・県看護連絡会)が昨年実施したアンケートで、こんな深刻な現状が明らかになった。連絡会の事務局は「看護師らは仕事にやりがいを感じて働いているのに、それでもきつすぎて辞めたいと思う実情を伝えたい」と説明している。 県看護連絡会には、県内で働く約1万人の医療関係者が所属している。調査は昨年3月ごろまでに、静岡自治労連などの看護師を中心に約9000人を対象に実施し、計4380人が回答した。 回答者の年代は10代から60代以上まで。仕事を辞めたいと思うか聞いた質問に、20・2%が「いつも思う」と回答、「時々思う」が57・3%だった。 「辞めたい理由」として最も多かったのは「賃金が安い」。次いで「人手不足で仕事がきつい」「夜勤がつらい」「思うように休暇が取れない」の順に多かった。 「普段の仕事で心身に疲労を感じますか」という質問に対して、「毎日非常に」「たまに非常に」「毎日、多少」の回答を合わせると94・4%が疲労を感じていた。健康不安についても6割以上が「ある」と答えた。 職場の人数は8割が「足りていない」と回答。「最近1カ月のサービス残業」について、「なし」は26・0%にとどまった。「100時間以上」の回答も0・2%あった。一方で、仕事のやりがいについては「非常に」「まあまあ」を合わせて75・1%が「ある」と答えた。
◇労働条件改善求めあす集会 県看護連絡会は12日午前10時から、静岡市葵区の県産業経済会館で、看護師の労働条件改善と増員を求めて集会を開く。「東京過労死を考える家族の会」の中原のり子代表の講演の後、正午から近くの商店街(同区呉服町)を白衣でパレードする。
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すぐに考えていないけれど、少しでも御関心があれば、とりあえず雑談させて下さいませ。