看護師の特定行為研修、「共通科目」を65時間短縮 厚生労働省令の一部改正を官報告示
キャリアブレイン 2019年04月27日
看護師の特定行為研修に関する厚生労働省令の一部改正が26日付の官報で告示された。看護師が受講しやすい内容にするため、全ての受講者が学ぶ「共通科目」を全250時間とし、改正前と比べて65時間短縮した。 省令の一部改正は、医道審議会保健師助産師看護師分科会の部会が2018年12月にまとめた研修内容などに関する意見を踏まえたもの。意見には、在宅や慢性期などの領域で実施頻度の高い特定行為(一定の診療の補助)をパッケージ化することに加え、共通科目や特定行為区分ごとに学ぶ「区分別科目」の時間数を見直すことなどが盛り込まれていた。 改正に伴い、共通科目のうち、臨床病態生理学(改正前45時間)を30時間、疾病・臨床病態概論(同60時間)を40時間にそれぞれ短縮。医療安全学(同30時間)と特定行為実践(同45時間)を合わせて45時間とした。これにより、共通科目の合計時間(同315時間)は250時間と短くなった。 区分別科目に関しては、例えば在宅領域で実施される、▽呼吸器(気道確保に係るもの)関連(同22時間)を9時間▽呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連(同21時間)を8時間▽循環器関連(同45時間)を20時間▽栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連(同36時間)を16時間▽ろう孔管理関連(同48時間)を22時間―にそれぞれ短縮した。
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