介護施設の加湿器がレジオネラ症感染源、対策追記 厚生労働省がマニュアル改訂版を公表
キャリアブレイン 2019年04月18日
厚生労働省が公表した「高齢者介護施設における感染対策マニュアル」改訂版 厚生労働省は、「高齢者介護施設における感染対策マニュアル」の改訂版を公表した。特別養護老人ホームなどで家庭用の加湿器による感染事例の報告が絶えないレジオネラ症への対策を追記した。加湿器がレジオネラ症の感染源とみられるケースは、1990年代から報告されていたが、2013年に公表したマニュアルの初版には、具体的な対策が記載されていなかった。 レジオネラ症を巡っては、特別養護老人ホームで加湿器内の汚染水のエアロゾル(目に見えない細かな水滴)の吸入が原因とみられる感染事例が報告されたことを受け、厚労省が18年8月にレジオネラ症の予防指針を改正していた。 マニュアルの初版では、レジオネラ症の項目で、施設内の感染源の1つに「加湿器の水」を挙げておきながら、加湿器の管理に関する具体的な対策が盛り込まれていなかった。改訂版では、レジオネラ症の発生予防のため、「施設内の清掃」と「個別の感染症の特徴・感染予防・発生時の対応」の項目に、加湿器の管理に関する記載を新たに加えた。 例えば、加湿器内の水が汚染されている場合、汚染水のエアロゾルがレジオネラ症の原因となる危険性があることを挙げ、タンク内の水の継続利用は避け、「こまめに水の交換・清掃および乾燥」を行う必要性を提示。具体的な対応として、家庭用の加湿器は毎日水の交換とタンクの清掃を実施するよう求めている。 建物内の設備に組み込まれた加湿装置に関しては、使用期間中は1カ月に1回以上装置内の汚れを点検し、必要に応じて清掃することなどを要望。改訂版の付録として収載されている、レジオネラ症の予防指針の抜粋を参照し、加湿器の管理を行うよう促している。
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