ゲーム・ギャンブル依存症の生徒、医療機関活用も 文部科学省が指導参考資料

キャリアブレイン 2019年04月08日
 文部科学省は、ゲーム・ギャンブル依存症の生徒の指導に関する参考資料を公表した。ゲームにのめり込むことが社会問題化していることや、オンラインゲーム内で使うアイテムを得る「ガチャ」と呼ばれるシステムが「ギャンブル等へつながる危険性」があることを挙げ、相談機関や専門医療機関の活用を視野に入れて対応するよう促している。 参考資料は、依存症に詳しい、久里浜医療センターの樋口進院長らが作成したもので、ギャンブルをやめられなくなる脳の仕組みや、学校における教育、家庭との連携などを取り上げている。 ギャンブルなど特定の行動に執着する「行動嗜癖」については、明らかに問題がある状態であっても、「やめようとすればやめられる」といった発言をするなど自身の状態を把握できておらず、問題に向き合えないケースが多いことを指摘している。 こうした「行動嗜癖」は、薬物などの物質依存と同じように自分の意思でやめることができないことに触れ、「最寄りの保健所や精神保健福祉センターなどの相談機関に相談することや専門医療機関などで診断・治療を受けることが大切」としている。 また、自助グループなどの民間の支援団体とつながり、同じ「行動嗜癖」の仲間と経験談を話し合うことや、学校と家庭が連携し、保護者に指導の意義と必要性を伝えることなどを推奨している。

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