在宅医療 1日18万人 17年利用調査、最多を更新

毎日新聞 2019年3月2日
 厚生労働省は1日、2017年に在宅医療を利用した患者は1日当たり18万100人と推計され、調査を始めた1996年以降で最多を更新したとの患者調査結果を公表した。2014年の前回調査と比べて2万3700人増えた。担当者は「高齢化による需要増加や、住み慣れた地域や家で医療を受けることを推進する国の施策が背景にあるのでは」と分析している。 調査は3年ごと。全国の病院や診療所、歯科診療所のうち計1万3594カ所を対象に17年10月の特定の1日について入院や外来の患者数を調べ、全体の数を推計した。 入院患者は131万2600人、外来患者は719万1000人で、入院は6200人、外来は4万7400人減少した。外来に含む在宅医療に関しては、医師による定期的な訪問診療を受けた患者(11万6300人)が最多で、必要に応じ医師が赴く往診を受けた患者(4万4300人)が続いた。 65歳以上の入院患者は96万900人、外来患者は364万4800人。このうち後期高齢者医療制度の対象となる75歳以上は入院69万8800人、外来208万300人で、ともに最多を更新した。

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