【島根】特定看護師育成へ課程 松江市立、松江赤十字病院開設

山陰中央新報  2019年2月19日
 松江市立病院(松江市乃白町)と松江赤十字病院(同市母衣町)が5月までに、医師の指示がなくても手順に従って注射や点滴など特定の医療行為ができる看護師の育成課程を設ける。団塊の世代の全員が75歳以上となる2025年を念頭に、病院中心から在宅中心の医療・介護への移行に対応する人材を育てるのが狙いで、島根県内での開設は初めて。両病院とも厚生労働省に申請中で2月中に決まる。 松江市立病院は、インスリン投与量の調整と脱水症状が起きた患者への点滴などができるようになる2区分を5月に開講予定。受講者を院内外問わず募り、各区分3~6人の受け入れを想定している。紀川純三院長は「働きながら地元で学べる環境があることが重要。(研修機関の開設は)地域で活躍する看護師を育てるための先行投資だ」と強調する。 松江赤十字病院は、床ずれなどで壊死した部分の除去▽気管切開をした患者が装着する管「気管カニューレ」の交換▽脱水症状が起きた患者への点滴など―の3区分を設け、4月から自院の看護師2人が受講する。初年度は院内での育成に限るものの、今後は公募を検討する。 原徳子看護部長は「地域医療の需要の高まりなどで看護師の役割は拡大している。いずれは、研修機関を持つ他病院との連携も視野に入れたい」と話した。 山陰両県で特定行為ができる看護師は18年3月時点で、島根14人、鳥取4人。研修機関は同8月時点で、36都道府県の87機関が認定されている。中国地方は鳥取大医学部付属病院(米子市西町)、川崎学園(岡山県倉敷市)、山口赤十字病院(山口市)の3施設のみ。島根県内の看護師は職場を離れ、県外で研修を受ける必要があり、育成が進まない現状がある。 島根県は25年度までに100人程度に増やす考えで、県立中央病院(出雲市姫原4丁目)は19年度中の研修機関開設に向けた協議を進めている。

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