【東京】支え合って、最期まで 団地を改修、サ高住に 「2025年 超寿社会」「ついのすみか」

共同通信 その他 2019年2月5日 
 昨年12月、東京都日野市のサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の集会所。4人の高齢女性がテーブルを囲んでいた。全員が1人暮らし。住民の有志が参加する「ちょこっと仕事の会」の運営について話し合う。 この場所は以前、広大な団地の一角だった。1960年前後に建てられた多摩平団地。かつてはサラリーマン世帯でにぎわったが、老朽化して空き室が目立っていた。 そんな団地の1棟を改修して2011年、全32戸のサ高住「ゆいま~る多摩平の森」としてオープン。住民の年齢は平均83歳で、8割が1人暮らしだ。 「仕事の会」は1時間500円で他の住民の依頼を引き受ける。買い物や通院の付き添い、掃除など頼み事はさまざま。高齢の住民同士が助け合う仕組みで、気兼ねなく頼めるように、あえて有料にしている。 「買い物代行を頼まれた方がピンポンしても出なくて。倒れていたらどうしようかと…」。鈴木裕子(すずき・ひろこ)(85)=仮名=が話すと「心配だったね」と3人がうなずいた。 依頼主の男性は体調を崩しがち。スーパーへの買い物に付き添いを依頼してくる認知症の女性の常連さんもいる。「仕事の会」は住民の交流にとどまらず、見守りの役割も果たしている。 ここでは、絵手紙教室やお茶会も催され、近くの保育所へボランティアに出掛けることも。参加を強制せず、緩やかにつながるのが特徴だ。 都市再生機構に建物を借り、このサ高住を運営する株式会社「コミュニティネット」(東京)は、名古屋市などでも団地の改修に取り組む。「団地は建物の構造がしっかりしており、新築するより安く済む。その分、家賃も低く抑えられる」と社長の須藤康夫(すどう・やすお)(56)。 既存の団地と違うのは、サ高住として必須の安否確認と生活支援のサービスを用意している点。スタッフが365日24時間常駐し、緊急通報ボタンで居室に駆け付けてくれる。42平方メートルの室内は和室3部屋だったのをフローリングの1Kやワンルームに。段差を減らし、手すりを付けバリアフリー化。4階建てなのに階段だけだったためエレベーターを新設した。 「仕事の会」の鈴木は夫婦で埼玉県に長年暮らしていたが、亡夫の晩年は介護に追われた。2人の娘には自分の介護で苦労させたくないと高齢者施設を探し、このサ高住に行き着いた。「何でも相談できる仲間がいる。ここで最期を迎えたい」

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