【茨城】在宅ケア、保険外も支援…2月発足 =茨城

読売新聞 2019年1月21日
看護師ら団体、水戸に拠点 最期まで住み慣れた自宅で暮らしたいと望む高齢者や、その家族らを支援する看護師らの有償ボランティア団体「キャンナス」(本部・神奈川県)の県内初の拠点「キャンナス水戸」が2月3日に発足する。患者の外出の付き添いなど、現在の医療・介護保険制度の対象外のサービスを担う。
急な対応や夜間見守り■「隙間埋めたい」 同団体は自宅でのケアやみとりを希望する患者や介護疲れなどで休養のほしい家族に対し、料理や掃除といった患者の身の回りの世話や、冠婚葬祭での急な対応、夜間の見守りといったサービスを提供する。 20年以上前に看護師の菅原由美さんが設立した。日常のサービスのほか、東日本大震災や西日本豪雨の被災地などにボランティアも派遣する。団体名は「デキル(Can)ことをデキル範囲で行うナース(Nurse)」の意味だ。 現在は35都道府県に122の拠点があり、新たに本県の「キャンナス水戸」が加わる。水戸拠点の代表に就く看護師の佐野理恵さん(39)は「法令によるサービスだけでは行き届かない隙間を埋めたい」と意気込んでいる。利用価格は1時間1600円程度に抑える。
■対話重視やりがい 佐野さんは滋賀県大津市出身。専門学校卒業後、地元の病院や、結婚を機に引っ越した水戸市の診療所で看護師として働いたが、業務が忙しくて患者に時間を割いて向き合えないことに葛藤を抱えていた。 理想とする看護や介護を模索し、2016年頃から訪問看護に長年携わる著名な専門家を訪ねる中で同団体を知った。実際に活動に参加し、対話を重視しながら患者らと十分に接することができる仕事にやりがいを感じた。「在宅で看護や介護を独りで担っている人に休養をとってもらい、元気を取り戻せるよう助けたい」と佐野さんは話す。 超高齢社会が迫る中、在宅医療・介護の需要は県内でも高まっているが、17年度の県の調査では在宅医療を「希望するが、実現は難しい」という回答が56・4%と最も多く、理由は「家族に負担をかけるため」が85・7%だった。高齢者が高齢者を介護する「老老介護」や介護離職、介護疲れも課題となっている。
■訪問看護STも キャンナス水戸は2月3日に水戸市内で発会式を開催する。キャンナスの菅原由美代表らも出席する。 佐野さんは4月にキャンナスと連動する訪問看護ステーション(ST)も設立予定。キャンナス水戸や同STで働く看護師や介護福祉士などの有資格者、ボランティアを募集中で、「多くの看護師や地域住民に参加してもらいたい」と呼びかけている。問い合わせは佐野さん(090・5042・6501)。

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