子どもの急病どうする? お助けアプリ、北九州版も誕生

朝日新聞 2018年11月19日

 子どもが急に発熱したりけがをしたりしたときの対応をアドバイスするスマートフォンのアプリがある。長野県佐久市の医師会が監修したもので、10月には北九州版もつくられた。
 アプリは「教えて!ドクター」。メイン画面に「緊急です! 救急車を呼ぶ? 即時受診?」「症状からさがす」「病名からさがす」など異変が起きた時の対処法など8項目が並ぶ。
 例えば、「緊急です!」を押すと、「やけど」「頭をぶつけた」「異物誤飲」など12のボタンが現れ、「全身のやけど」「顔面のやけど」の場合は直接119番通報になる。
 メイン画面の「まほうの子育て」では、イラストを使い、「『廊下は走らない』ではなく『廊下は歩きましょう』と具体的に伝える」といったコツを紹介。「予防接種」では、誕生日を入力すれば予防接種のスケジュールが分かる。
 アプリは、佐久市が佐久医師会に監修を依頼し、2015年に完成。佐久医療センターの小児科医約10人や看護師が執筆し、医師らの子育て体験もコラムに盛り込んだ。佐久市の担当者は「子育て中の親の相談先が限られている。若い世代になじみがあるアプリは広まりやすいと考えた」。自治体の窓口も紹介する。
 このアプリを知った北九州市のNPO法人「地域医療連繫(れんけい)団体・Needs」の伊東浩樹代表(30)らが今年初め、佐久市に北九州市の相談窓口を載せる「北九州版」導入を打診。改修費10万円をかけ、市の協力で実現した。NPOは、市内の認可保育園にアプリを紹介するチラシを配布している。
 同市八幡西区の保育園に子どもを預ける2児の母、林田由果さん(34)は「病院が休みの時にネットで症状を調べても不安なことがあった。アプリを使えば、不安は軽くなる」と話した。
 これまでのダウンロード数は4万4千件超。アプリはグッドデザイン賞(日本デザイン振興会主催)にも選ばれた。アプリを送り出した佐久市の坂本昌彦医師(41)は「これをきっかけに利用される地域が広がれば」と話す。

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