【鹿児島】がん患者移住の可能性探る 鹿児島・徳之島でシンポ

共同通信 2018年11月12日

 鹿児島・徳之島の伊仙町で10日、がん患者の緩和ケアに取り組む順天堂大医学部の樋野興夫(ひの・おきお)教授らが参加するシンポジウムが開かれ、患者らが離島に移り住み、心身の回復を図る医療の可能性などについて議論した。町も島内の医療機関と連携し、受け入れ態勢を整える構えだ。
 患者と会話を重ねて不安を和らげるなどの緩和ケア活動を続ける樋野教授は、都市部で治療を継続することは患者にとって負担が大きく、疲弊していると指摘。自然豊かで、地域のつながりが感じられ心身を癒やせる環境が重要だとし「患者が本来持つ個性を引き出せる場所にしてほしい」と呼び掛けた。
 町は空き家の改修や民泊などを活用して、患者や家族の住居を確保する考え。医師でもある大久保明(おおくぼ・あきら)町長は「病気や障害のある人も生き生きと暮らせるよう、徳之島から新しいモデルを作りたい」と意気込んだ。
 この日は、財政破綻後の北海道夕張市の診療所で勤務経験がある森田洋之(もりた・ひろゆき)医師も講演。在宅医療などを積極的に進めた結果、老衰による自然死が増え、病気による死亡率が下がった事例を紹介し「患者の社会性を大切にすべきだ」と述べた。
 徳之島は、医療法人「徳洲会」の創設者・徳田虎雄(とくだ・とらお)氏の出身地。伊仙町によると、島内には徳洲会系の病院を含め六つの医療機関がある。

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