歩行器にAI、パナソニックが介護施設向け開発

読売新聞 2018年10月31日

パナソニックが開発したAI搭載のトレーニング用歩行器(東京都江東区で)
 パナソニックは、AI(人工知能)を搭載したトレーニング用の歩行器を開発した。来年度にも介護施設向けにレンタルを始める。AIが歩行能力に応じて負荷をかけ、自力で歩くのに不安がある高齢者らが効率的に訓練できるという。
 利用者がハンドルを握りながら歩行器を押して歩くと、AIが力の大きさを解析し、最適な負荷がかかるように車輪の動きを制御する。歩いた距離や姿勢などのデータは蓄積され、本体のパネルやタブレット端末で確認できる。個人データはIDカードで管理し、施設のスタッフもチェックできるという。月額5万~6万円程度の利用料を想定している。
 人手不足が深刻化している介護現場に先端技術を導入することで、介護の質を維持しつつ負担軽減を目指す。蓄積したデータを活用すれば、介護報酬の請求に必要な書類の作成なども簡単にできるという。

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