【山梨】「要介護」前に高齢者支援…笛吹市

読売新聞 2018年10月17日

市民20人を虚弱予防サポーターに認定

養成講座で指輪っかテストの指導を受けるサポーター(左)(9月18日、笛吹市で)
 笛吹市は、介護が必要になる手前の活力が低下した状態「フレイル(虚弱)」を予防するため、60歳以上の市民20人を「フレイルサポーター」に認定した。地域で元気な人が虚弱な高齢者を支え、介護予防を図る。県内初の取り組みで、今月下旬にはサポーターらによる高齢者向け講座が開かれる。市は「住民全体できめ細かな介護予防を行い、健康寿命を延ばしたい」としている。
 先月18日、市内の集会室で開かれたフレイルサポーター養成講座。フレイルを研究する東京大高齢社会総合研究機構の飯島勝矢教授が「フレイルは筋力などの身体機能より先に、社会との関わりが希薄になることから始まる」と解説した。
 講座は2日間にわたり、一般公募で集まった61~83歳の男女20人が受講した。中には看護師や理学療法士など医療機関で働いた経験がある人も。受講後、フレイルサポーターに認定された。
 飯島教授らは3年間、千葉県柏市に住む65歳以上の高齢者約2000人を対象に調査し、フレイルをチェックする仕組みを開発。全国約20自治体で始まり、昨年度までのサポーター数は664人に上る。笛吹市は8月末に同機構と協定を結んだ。参加自治体は今年度中に40を超える見込みという。
 市は来年度以降も講座を開き、60歳以上の市民20人を毎年、サポーターに認定して輪を広げていく。サポーターは市が年に数回開く「フレイルチェック講座」や日々の生活の中で、高齢者に対して無償で助言する。「昨年と比べて外出の回数が減っているか」といった11項目のチェックを実施するほか、両手の親指と人さし指で作った輪でふくらはぎの一番太い部分を囲み、筋肉量を調べる「指輪っかテスト」などを行う。
 サポーターたちによるフレイルチェックの第1回講座は今月25日、60歳以上の市民を対象に市スコレーセンター(笛吹市石和町広瀬)で開かれる。先着20人で若干の空きがある。要申し込み。問い合わせは市長寿介護課(055・261・1902)へ。

■フレイル  日本老年医学会が2014年、「虚弱」を意味する英語「frailty」をもとに作った言葉。要介護に至る前の筋力や活動が低下し始めた状態を指し、一歩進むと要介護になるが、まだ戻れる状態。「この段階で手を打てば回復できる」と啓発している。

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