70歳以上、2割超す 65歳以上の割合、最高

朝日新聞 2018年9月17日

 日本の総人口に占める70歳以上の割合が、今月15日時点の推計で前年より0・8ポイント高い20・7%、人数は100万人増の2618万人となり、初めて2割を超えた。1947~49年生まれの「団塊の世代」が昨年から70歳代になったことなどが影響した。17日の「敬老の日」にあわせて総務省が公表した。
 65歳以上の高齢者が総人口に占める割合(高齢化率)は28・1%、3557万人で、いずれも過去最高を更新した。高齢化率は前年より0・4ポイント高くなり、高齢者数は44万人増え、比較可能な1950年以降伸び続けている。総人口は少子化などの影響で27万人減の1億2642万人。
 男女別の高齢者数は、女性が2012万人(高齢化率31・0%)と初めて2千万人を超えた。男性は1545万人(同25・1%)。
 日本の高齢化率は世界で最も高く、2位のイタリア(23・3%)より4・8ポイント高い。国立社会保障・人口問題研究所の推計では、高齢化率は25年に30%、36年は3人に1人が高齢者になる。総務省の労働力調査によると、高齢者の就業率は23・0%で、10年前より3・3ポイント上がり、主要7カ国で最も高い。

 ■高齢化率が高い上位5カ国
1 日本     28.1%(3557万人)
2 イタリア   23.3%(1382万人)
3 ポルトガル  21.9%(225万人)
4 ドイツ    21.7%(1783万人)
5 フィンランド 21.6%(120万人)
*総務省と国連の2018年の調査から
 かっこ内は高齢者数

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