【奈良】チューブ誤接続で患者死亡  奈良東病院「ミス重なる」

Medifax digest 2018/8/20

 高齢者の医療、介護、リハビリテーションが専門の奈良東病院(奈良県天理市)で2016年8月、看護師が80代の男性患者を入浴させる際、酸素吸入チューブの接続の仕方を間違えた結果、患者の容体が急変、死亡していたことが16日、分かった。
 病院は共同通信の取材に「入浴時の安全管理体制に不備があり、ミスが重なった。責任を感じている」とコメント。警察に通報し、関係者が事情を聴かれたとしている。既にマニュアルや研修体制の整備など再発防止策を講じている。
 病院の説明によると、看護師が酸素吸入チューブを使用した際、男性と酸素ボンベとの間に「T字コネクター」と呼ばれる器具を配置するのを怠ったため、空気が一方的に流れ、男性は肺の換気をできない状態になった。
 15年に転院してきた男性は誤嚥性肺炎を繰り返すようになり、16年6月から気道確保のため、鼻からチューブを入れる措置がとられた。看護師は入浴させる際、鼻に挿管するチューブと酸素吸入チューブを使って、そのままつなげていた。
 奈良東病院は1989年に設立され、病床数は260。運営グループは関西地方で、認知症高齢者グループホームや訪問看護ステーションなど計42施設を運営している。

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